ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

人生の苦境

市川由紀乃

 女性演歌歌手は沢山いる。若い歌手も綺麗な歌手も一杯だ。でも、その中で好きな歌手が3人いる。1人は坂本冬美、2人目は香西かおり、そして3人目は市川由紀乃である。この中でも、自分の歌は勿論、他の歌手の歌でも男性歌手の歌でも何でも上手に歌うのは ”市川由紀乃” だ。そして、性格は分らないが、画面から受ける印象ではとても良いお嬢さんである。と言っても、47歳になるらしい。でも、70代半ばの我が輩には、若い娘にしか見えない。

 

母親の生き方

 昨日は「土曜プレミアム」という、歌手を一人呼んで、その歌手の人生などを紐解く番組がある。苦労話、お世話になった師匠、家族のことなどが聞ける番組である。

火曜プレミアム             市川由紀乃

 今はお母さんと二人暮らしである。色々な作曲家・作詞家などの先生たちとの思い出話も出た。その中で、お母さんから教わったことは、いつも明るいお母さんだが、苦境にはめっぽう強い女性だそうで、いつも「壁にぶつかると、また一つ大きくなる」と言って、苦境を楽しんで乗り越えてゆくような人らしいのである。

 

私の苦境

 その話を聞いて、”私の人生には、苦境なんてあったのだろうか?” と、つい考えてしまった。よく考えてみると、苦境と言える ”苦境” はなかった、と言えるかもしれない。こんな人も世の中にはいるのだろう。だから私は ”大きくなれない人間” なのかもしれないと悲観的に考えてしまう。それでも、敢えて探してみる。

 子ども時代、青年時代の苦境と言えば、小学生の時に診断された ”心臓弁膜症” と言う病気を患ったことかもしれない。正確には、”僧帽弁閉鎖不全症”という病気である。

 このお陰で、中学校以降の学生時代は運動が一切ダメの生活を送った。そして、常に頭の片隅に ”激しい運動はダメ” という文字がこびりついた。

 

解決した苦境 

 しかし、その後会社に入り、バトミントン同好会に入り、無理をしない程度に運動を始めた。周りの人たちと遜色ないほどに運動は可能になった(だった)。そして、30歳になったある時、会社の毎年の定期健康診断で ”もう治っています” という医師の声が聞けた。

 もっと早く、心臓の精密検査を受けていれば、「治っていること」になっていたのかもしれない。良く解釈すれば、それまで節制していたから結果良しになったのかもしれない。

 

会社での苦境

 そして、次に「会社での苦境って何だろう」と考えても思い出せない。先輩上司に恵まれ、同僚部下に恵まれ、順風満帆な会社生活を送った。上司の仕事の与え方が上手だったのだろう。頑張れば出来る仕事・ポジションを与えてくれたのである。

 でも、その中でも一つの試練があった。最後の仕事になったフィリピンでの出来事だった。会社の事業縮小を決断し、80数人を解雇することになった時だ。解雇された従業員の家族から逆恨みを受け、被害に遭うと言うことが言われ、一時は死を覚悟した。しかし何とか対策をしながら生きながらえ現在がある。

 

最後の苦境

 今、3番目の苦境である。これが一番辛い苦境かもしれない。”自分の思い通りにならない” という苦境である。若いときはそれなりの対応を取って苦境を乗り越えてきた。しかし、この歳になると苦境を乗り越えることが出来ないのだ。つまり ”思い通りに体力も知力も回らない" という苦境である。

 でも、そんなことを言っていても、何も改善しない。出来る範囲で次善の策を考えながら乗り越えるのも一つだろう。