義務人足
いやぁー、疲れた! 昨日は午後からソファーに寝転んでグッタリだった。年3回の地域の人足、3回目だった。草刈り機を持って、地域の特に山間部近くの道や道脇の草刈りをするのだ。誰が決めたか、昔から続けられている行事である。
地域全家庭が出席するのではなく、農地を持っている家庭の義務として「義務人足」という名前が表す如く「やらなければならない仕事」なのである。
昔から続く制度
昔は、今ほど自治体の仕事というのが確立しておらず、自分たちが使う道は自分たちで整備すると言う考え方があったのだろう。3回の義務人足のうち他の2回は、農地(田んぼ)周りの道路脇の草刈りが主な仕事である。これも田んぼを作る人はそれに通じる道の草は刈って当然と言う考え方があったのだろう。
しかし、年々自作農家は減り、大農家に農地を貸す人たちが増え、数十人いる農地所有者も今では10人未満しか農業する者はいない。
地域への愛着
こういった制度もいつまで続くのか。各家庭とも子ども達は家を出て都会で働く。ヒョッとしてこのような制度が地域に残っていることすら知らないという子ども達も増えているだろう。
こういった作業を通して、地域への愛着、地域の事情、地域住民のことなどが醸成されていく。昨日も「この道、人足の時だけしか通らない!」「この道、誰が通るの?」「この道、どこへ通じるの?」といった話が出るほど、地域の住民の大多数が ”分らないこと” になりつつある。
老若男女のコミュニケーション
でも、年寄りには、若い人たちと話をするいい機会でもある。話をすることで相手の事情や性格などが垣間見える。重要な数少ない地域のコミュニケーションの場でもあるのだ。
近くの大きな市に「GT(ゲストテーチャー)制度」というのがあり、そのGTとして何回か小学生を相手に講義したことがある。今年の議題は「コミュニケーション」。
GT(ゲストテーチャー)制度
会社員時代に海外で生活し、コミュニケーション不足、コミュニケーションのお陰など色々な話をまとめた。しかし、それらを他のGTたちと調整したりする時間がない。往復の時間がもったいないのである。片道1時間、打ち合わせ1時間、帰りが1時間という時間や車の運転にも苦痛が伴い、若いときのようにはいかない。
今回は、講義はご容赦頂くことにした。しかし、資料はいつか孫たちに使えるかもしれない。大事に取っておきたいと思う。
コミュニケーションで事件防止
今、日本で色々な事件が起きている。家庭での事件、ご近所さん/知り合い同士の事件、一杯発生している。そうした事件も、コミュニケーションによって解決し、未然に事件を防止することが出来る。
詳細は触れないが、パスポート紛失事件が海外で2回もあった。一見、コミュニケーションとは関係がない事件のように思えるが、これとて、関係した相手としっかりコミュニケーションが取れていれば防げた事件でもある。