ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

万年床

 ”万年”という字が付く言葉には沢山ある。”万年筆”から始まり、”万年塀””万年雪””万年床”・・・等々。”万年青”と書いて、”おもと”と読む植物の名前だってある。

  万年青(おもと)      万年雪          万年塀   

 ブロック塀が各家庭で始まった頃、既に、”万年塀” というのがあちこちにあった。今では、工事費のせいか、見栄えのせいか、すっかり姿を消した。一方、”万年青” は、我が家の庭にもある。昔、良く言われた ”万年雪” は、この温暖化で今でもあるのだろうか。ネットから引用した写真は、中荒沢というところの "万年雪" の写真である。

 2,3日前に埼玉に住む息子の所へ女房を送っていった。というのも、嫁が調子が悪く、鍼灸院をやっている息子の生活が自炊生活では大変だろうと言うことで、手伝いに行ったためである。

 息子のマンションで目にした光景。流しの中には食べた皿、丼、茶碗が一杯。そこら中は散らかし放し。椅子があっても椅子の上には荷物、座れない有様。女房の「掃除機かけてよ!」の声。掃除機かけるにも片付けを、まずしないと掃除機もかけられない。

 「汚いねェ~」の女房の声。「これがあなたが育てた息子の現状ですから」とすまし顔の私。ここまでは冗談で通じるが、孫達を育てる二人の息子夫婦が心配になった。特に、次男夫婦には昨年生まれた女の子がいる。私たち夫婦は男二人だからまだ良い。女の子がこんな状態になったらどうしよう、という不安がよぎる。昭和の人間故か。

 そして、これから約1ヶ月の女房の息子邸での生活である。「じゃー、帰るね」と息子のマンションを後にしようと玄関に行きしな、ふと、ドアの開いている右の部屋に目をやると、そこには、息子の”万年床”。「あー、あー、やっぱりな」。恥ずかしいので、”万年床”の写真は載せない。

 昨日は、万年床について調べてしまった。つまり、畳の上に敷く布団の万年床という言い方はあるが、ベッドの場合は何というのだろうと不思議に思ったわけである。夜通しエアコンを付けて寝る人は、寝汗もかかず、上掛けも薄いモノだけなので問題ないだろうが、厚い布団を掛けて寝る人にとっては、畳に上に敷こうがベッドの上に敷こうが多少は違うが、同じようなモノだと思うのである。

 万年床の悪いところは、どうも敷き布団にあるらしい。敷き布団と畳の間に寝汗などの湿気が貯まり、ダニ等の発生のもとになるらしい。ベッドの場合、敷マットの下、つまりベッドの下は空気が流通出来るので良い、とネットには書いてあった。なるほど。でも、何となく納得できない結果となった。

 私は、今日もベッドの上掛け布団(含毛布)だけは畳んで重ねておく。かって、大学時代の頃、下宿生活だった。そこに学生が10人位住んでいた。そこにも ”万年床” に近い学生もいたのを思い出した。ここは下宿だったので、下宿のおばさんから口うるさく注意された。そういえば、時々、1階の屋根に布団を干したことも思い出した。もう、50年以上前の話だ。