ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

世界おもしろ昔のはなし㉝

ゴルフ場でのボール売り

 フィリピン特有と言えば、ゴルフ場での「ボール売り」だ。子供であったり、若い女の子であったり、たまには、男の子もいるには居るが、余り人気はない。やはり、おじさんは、若い女性が好きだ。この「ボール」は、林や谷底に打ち込んだOBボールを拾い集め、綺麗に洗い、傷が付いた所には、白い塗料を塗って、「新品のように見せかけたボール」=ロストボールを売っているのである。一般的に町で、1ダース1000ペソから1500ペソする(50ペソ/個程度)ボールが、この「見せかけボール」だと、10個とかで、200ペソとか300ペソで売っているのである。これを、値切って、150ペソとか250ペソにして買うのである。50ペソの値切りは、お金が惜しい訳ではなく、値切りを楽しんでいるのだ。一方、売る側のフィリピン人も、値切りは当然計算して値を付けている。双方合意の上での値切り合戦なのである。そして、これもまた、彼らの生活の為にしていることである。

 

風呂なんてあるの? 

 ゴルフのプレイも楽しいが、プレイ後の食事がまた楽しい。日本はハーフずつ回るが、日本だけ特殊で、何処の国でゴルフをしても、18ホールを「通し」で回る。フィリピンも同じシステムだ。プレー後に、風呂に入り食事である。風呂なんてあるの? と疑問の向きもあろうと思う。特に、TATの場合は、日本のゴルフ場にあるような、銭湯ばりの大きなお風呂があった。ここに入ると、日本を思い出したものである。一般的には、シャワーを浴びるだけである。

 

楽しく安い、懇親会

 当然ながら、お酒も入る。フィリピンでは、我々外国人や裕福な家庭の人達は、ドライバー付きなので、お酒を飲んでも差し支えなく、こんな芸当が出来るのだ。それに、一人500ペソ位と安く美味しい食事なのだ。特に、TATは、その昔、日本人コックが教えたとかで、結構日本人向けする食事が出てくる。また、ビールは飲み放題状態である。理由は簡単、250ml位の瓶が、40ペソ位の安さなのである。5本飲んでも200ペソ〈400円)だ。それに、一人、1、2品程度の料理・つまみを取っても、200ペソ位、〆て400ペソから500ペソも食べ、飲んだら、動けないほどなのである。皆で、今日のゴルフ結果の反省や、キャデイの話や、日頃の仕事の話など四方山話に花を咲かせる、楽しい一時である。単身赴任者も、ここで、日頃の寂しさの憂さを晴らすのである。これが、コンペともなると、表彰式、そして入賞者の挨拶などが入り、一層盛り上がり、宴会状態になる。毎週、週末はお昼から宴会ということに相成るのである。

 

フィリピンのゴルフ場の難しさ

 ゴルフ好きには、興味があると思うので、念のため申し添えると、フィリピンのゴルフ場は、一般的に、「距離は長いが、グリーンはやさしい」と言われるようである。確かに距離は長い。グリーンは易しかったかどうか、今になっては覚えていない。ただ、バンカーの位置なども、日本ほど戦略的でなかったようには思った。

 いずれにしても、一流のコース作成者が作ったゴルフ場なので、そんないい加減なものでないことは確かだ。

                 (つづく・・・)