ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

フィリピンの魅力(33.フィリピンを楽しむ)

日本で起きる事件

 「フィリピンは、危ない国だ」と何度言われたことか。

 日本では、訪問診療をしていた医者が、診ていた女性が亡くなったことで、その息子が恨みに思い、焼香をしに来てくれ、と家に呼び出し、亡くなった母親の前で散弾銃で射殺するという事件が起きた。常識では計り知れない事件が多く報告されている。そうしたことから考えれば、フィリピンの事件は分かり易いと言えば分かり易いので、対応方法が考えられる。

 

身を守る対症療法

 世の中には、対症療法という言葉があり、その対極にあるのが原因療法と言うらしい。フィリピンで命を守るための療法は色々ある。基本的には、第三者に自分の身を晒さないということであり、晒す時間を極力短くするということである。

 即ち、①どうしても行かなければならない場所以外は行かない。②自分専用の自家用車(運転手付)で出掛ける。③車を離れる時はできるだけ素早く建物などに入る。④歩く時はできるだけ早足で、群衆の中に紛れ込む。⑤そして車に乗っている時でも、できるだけ身をかがめ、窓から出る姿を最小限にする。

 などであり、5年半に亘り、これを実行してきた。そのお蔭かは知らないが、一度も危険な目に会ったことがなかった。しかしこうした方法は、異国での生活を窮屈にし、楽しむことができなくなるため、こうした方法だけというのはお勧めしたくない。

 

間接的な対症療法

 この5つは、直接対策と言えるかもしれないが、間接対策と言えるものもある。⑥一見、金持ち風の格好をしない。⑦一見して、日本人と分かる格好をしない。⑧一番大事なことだが、お金や財布を見せない。⑨お金の受け渡しは短時間で済ます。⑩現地人相手のトラブルは極力避ける。⑪フィリピン女性を相手にする(話したりする)場合は、相手に男性がいるかどうかを最優先に考える。とこうしたことに注意し、外出し色々なところに出入りした。

 

犯罪を犯す理由

 フィリピン人の場合、まず、日本人を狙うのは、男性フィリピン人であり、二つの理由が主である。一つは、金銭目当ての強盗。二つ目は女性絡みの怨恨。一つ目に含まれるのが、財産・相続目当ての事件なども含まれる。更にややこしいのが、家族や女性を守るための事件に発展するのが主であるから、自分が直接関係した女性がらみでも、背後にいる愛人ばかりでなく、兄弟・親・親せきなどが事件に絡んでくるので、一見なぜ、という場合だって沢山あるのである。娘が仕事を解雇されたといって、兄が仕返しをしたりといった例である。

 

犯罪を避ける原因療法

 さて、対症療法の対極にある原因療法になるのかもしれないが、彼らの心の奥にあるものを取り除く努力である。日本人は横柄で金持ちのくせにケチで、遊びで女を弄ぶといった感情が特に遊びを目的にする日本人男性には蔓延している。こうした感情を払拭することが重要だが、普段から、現地の人たちと仲良くし、自分の意見と違う相手には、相手が分かるように丁寧に説明を加え、決して感情的にならないことである。

 ドライバーといえども、一介の作業者と言えども、レストランのホステスと言えども、相手が一人の日本人と同じように接するということである。外国、特に後進国へ行くと、偉そうにする日本人が実に多い。そうした御仁は、日本でも上級の職や地位に着くと威張り散らす連中である。

 

安全な日本(安全過ぎる日本)

 海外の後進国と言われる国は殆ど行ったことがあるが、今まで書いたことは、ことごとくどの国でも通用することであり、程度の差はあるものの、フィリピンだけが特殊でないことだけは確かである。それだけ日本が安全であるということでもある。

 自分の身を守る具体的な方法を書いたが、更に付け加えるなら、「危険予知能力」を身に付けることである。場所の雰囲気、人の雰囲気から、”何か危険だ” という予知能力を身に付けることである。日本の安全ささえ気付かない人がいる。外国へ行って、日本と同じような行動を当然が如くしていてはダメだ。自分の身が危険だということをよく理解した上で行動することである。