ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

フィリピンの魅力(35.お金の交換)

白鳥に餌をあげる人

 昨日先日紹介した、大北川河口付近にいる白鳥に餌をあげている人を見かけた。こうした行為は、出来るようで意外とできない行為である。例えば、私がえさをあげようとすれば、まず、ハクチョウの餌って何をやったらいいの? から始まり、その餌はどこで売っているの? 一回にどの位やったらいいの? 毎日何回やるの? 等など、分らないことだらけであり、「ええい!面倒だ、止めよう」となるのが落ちである。そういう懸案を乗り越えあげる人というのは賞賛に値する。

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大北川の白鳥(餌をやる人が現れ、その近くに群がる白鳥)

 

フィリピンの両替商

 さて、今日はフィリピンの話題だった。両替商の話題を書いてみようと思う。日本では両替を専門とする商売は余りない。香典に3千円を包みたいが、1万円札しかない、というような場合は、郵便局に行って両替してもらったり、近くのお店に買い物に行き、大きなお札を小さなお札に変えるのである。しかし、フィリピンでは違う。町のあちこちに、特に、お店が密集するような場所には必ず両替商がある。

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町の両替商(左)と空港のMoney Changer(右)

交換レートの良い両替商

 日本からフィリピンに着いた。最初に必要なのは、チップにする小金。以前、小金が無く、カラチで失敗した経験談を書いた。だから、必要最小限のお金が1万円位を空港で換金しておく。それ以降は、米ドルを現地通貨のペソに変えるのは、全て、こうした町の両替商で行った。理由は簡単。換金レートが全く違うからである。1,2割は良いレートだったように記憶する。

 

しかし、危険満載の両替

 ただ、ネットなどで調べると、町の両替商で失敗した例が紹介されている。日本で両替するように、「お金=現金」に対する意識が薄いのが日本人の特徴である。2,3回前にも書いた。現地の人たちに現金を持っているのを見せない、のは鉄則だし、日本でそれほど大金に思わない1万円でも、現地の人たちにとっては、大金であるという感覚を理解することである。換金する前に現金をちらつかせただけで、奪い取られるという例だってある、ということを知らなければならない。

 

貨幣価値の違いを理解

 普通、100ドル札をペソに変えるわけだが、たまには、200ドル、300ドルを交換する場合だってある。こうなってくると、フィリピン人にしてみれば、ひと月の給与にも匹敵するお金である。日本円なら何十万円にも相当するのである。その感覚を知らない人はこうした、町の両替商を使うべきではない。

 毎回、100ドル札を交換した時は、周りを見回し、混んでいない両替商を選定し、交換したら、すぐ、近くに店に逃げ込む。しばらく様子を見て、ドライバーのいる車まで一目散に走り込む。こうした気遣いをしていたせいか、1週間に2,3度交換していたが、5年半の滞在期間中、危ない目に遭った記憶は一度もない。

 

やたらと利率が良いフィリピン

 もう一つ、お金にまつわる話では、利息がやたら良いことだった。今から15年も前になるが、その当時、日本の利息は、0.何%の世界だったが、フィリピンでは8%とかといったレートだったのである。余計なお金があったら、貯金しておくところだったが、日常使うお金だけだったので、蓄財に走ることはなかった。今考えると、チャンスを逃した感が否めない。

 

本当は良い人たちなのに・・・

 こうした両替にまつわる話ばかりではない。貧困さ故、更には、銃社会であるが故、弱い、お金のない人間でも、強い人間、裕福な人間に容易に立ち向かえると錯覚するのである。陽気で、愛情の厚い、良い人たちが多いフィリピンにおいて、危険な国、物騒な国という評判が定着してしまった。中流階級以上の人たちは、実に、良い人たちが多いのにである。

     (つづく、・・・)