ミドさんのブログ

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風の盆

風の盆

ひとり風の盆(森山愛子

 嬉しくなって、新聞から切り抜きを作ってしまった。つい1週間ほど前まで、カラオケ仲間と”課題曲”として歌っていた「ひとり風の盆」という歌だ。歌詞が分からないだろうから、歌ネットで検索した歌詞もつけた。失恋の歌である。「風の盆」はもちろんのこと、「坂の町」「おわら恋唄」「八尾」など、富山市の現地を想い浮かべられる言葉が、次から次へと出てくる。

 難しい歌だった。70点台しか出ず、何とかと頑張ったらやっと80点台後半が出た。昔と違い、一人カラオケで練習することもないので、仕方ないと諦めた歌だった。

 

凄い、歌詞

 昨日は「凄い、歌詞が出てくる歌」を題材にした、歌を紹介した番組があった。当然ながら、途中、居眠りをしながら聞いていた。

 演歌の詩は特にそうだが、一般的に、日本の歌の詩は、言葉から想像させる歌詞が多い。俳句もそうだ。良く分からないが、おそらく、短歌もそうだろう。日本には四季があったせいか、「侘び、寂」の世界があり、これが日本の「人を想う心」「おもてなしの心」などへ発展したのだろう。

 

日本語の言葉の難しさ

 最近は、外国人に日本語を教えているせいか、ついつい「ことば」を考えてしまう癖がついた。例えば、冒頭の歌詞で「涙と一緒に拭き取れば、夜風がしみます唇に」という言葉。この唇に夜風がしみる心情をどう伝えるか、単に、涼しいだけではない、そこから発展する、この女性の心情をである。

 

日本語能力検定試験

 日本語能力検定試験には、N5だとか、N4・・・N1とあり、N1が一番最高峰である。このレベルは、テレビなどで良く日本語の分かる外国人が出てくるが、この人たちとはレベルが違う。足元にも及ばないレベルなのだ。ただ、日本人の話にはついては来れるが、意味が分からない言葉がポンポン出てくるといったレベルである。基本は分かる、というレベルである。特に、語尾の上げ下げだけで意味が分かる、「分かる」と「分かる?」、「知らなくはないと思う=知っているはずと思う」などなど、厄介な日本語は一杯ある。

 

日本語の奥行

 したがって、たとえ、こうした言葉そのものの意味が分かるようになっても、その奥に潜む心情といったものは、かなり個人差が出てくると思われる。そうしたことが分かるように「読解」や「聴解」といった試験項目もあるにはある。つまり、最高峰のN1に合格しても、日本語の勉強は道半ばということである。

 「未練が悲しく絡みつく」といった、難しい歌詞の意味や心情を、今後、教えていきたいと思う。基礎はしっかり勉強し分かったので、これからは、奥義を極める、日本語の奥行きを深めていく勉強に力を貸していきたい。