ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

ゴミ焼却場、内覧会

新しいゴミ焼却場の内覧会

 私の住む北茨城市は、太平洋に面した三角形の形をした市で、人口が4万人位の小さな市である。太平洋に面している海岸線は長く、風光明媚な一面と北側の海岸線には大津港と平潟港という港がある漁業の街の一面も持っている。その北茨城市では、古くなったゴミ焼却場を南隣の高萩市と共同で、最近、新しいゴミ焼却場が完成し稼働を始めた。昨日はその内覧会があり、施設を見て回った。

 新ゴミ焼却場は、「高北(たかきた)清掃センター」と言い、高萩市北茨城市の市境近くの小高い丘の上に作られた。

高北清掃センター見学会(北茨城市

高北清掃センターの名前の由来

 北茨城市の住民は、まず最初の質問が「なぜ、清掃センターの名前が ”高北” なんですか?」だそうだ。高萩市を意味する”高”と北茨城市を意味する”北”で、なぜ、北茨城市が後ろなのかという疑問をぶつけるらしい。私も最初に案内者にこの疑問をぶつけた。すると、「皆が必ず聞くんです。そして両市の関係者が集まり最初に話し合ったのがこの名前の問題でした。そこで、自治体番号というのが決められており、その順で行くと、高萩市が先で、その後が北茨城市で、その順になりました。」

 

センター内紹介ビデオ

 最初の部屋に通されると、施設内のゴミ処理方法を図解したパネルが置かれ、20分のビデオによるセンター紹介があった。

案内ビデオ

各施設や処理する設備の説明、それを管理する中央制御室の紹介、そして個人で持ち込んだゴミの処理方法、分別方法など細かく説明が付けられていた。リサイクルなどの ”5R” の紹介などもあった。

”5R”と中央制御室

 その後、建屋内をのぞき窓から見学するコースを歩き、最後は建屋最上階から外の景色を眺めた。自分たちの街を上空から撮った写真と自分の目でみる景色を眺め、「あそこはあんなに高かったかなぁー」などと皆で鑑賞して、内覧会が終わった。

 

フィリピンのかってのゴミ山 

 ゴミの処理と言えば、思い出がある。定年間近の56歳にフィリピンの会社を任され転勤となり、最初にビックリしたのが会社のゴミ箱だった。お昼の弁当容器もコーラの缶も全て同じゴミ箱に入れるのである。”分別”などと言う考え方そのものがないのだ。捨てるもの=ゴミ、同じ扱いなのだ。それというのも、焼却、リサイクルという考え方がなく、処理場=ゴミ山になると言うわけである。既に閉鎖されたが、”モンキーマウンテンという”見学場所までマニラ近郊にはあったほどである。

かってのモンキーマウンテンとフィリピンのゴミ処理(ネットより)

リサイクルという考え方

 日本では、早くからリサイクルという考え方が定着し、子ども達にもその考え方が教育の一つになっている。また、ゴミ焼却場も自治体の一つの施設と昔からなっている。   

 外国から来た技能実習生などが最初に戸惑うのが、このゴミの分別法である。アジアの他国の分別方法と比べても非常に細かく分別されるのが日本の特徴だ。

ゴミの分別

 今回のゴミ焼却場建屋内にも分別方法を紹介したコーナーがあった。是非一度、日本語を教えている若い外国人たちを見学に連れてこよう。こんな所でも国際貢献が出来ると思っている。