私が日本に住む理由
「私が日本に住む理由」という番組がある。この番組も時々見る番組である。外国人が何らかの理由で長く日本に住むことになった理由を聞いて、物語風に編集した番組である。
今回は、チベット生まれの日本で唯一のチベット女性民謡歌手の物語だった。チベットの歴史問題はあるが、ここではとりあえず、中国チベット自治区として扱う。
チベット女性
主人公のヤンジンさんは、チベット自治州に生まれ小学・中学と進み、家の手伝いをするため進学を諦めたが、先生に見込まれ、高校・大学と進む。そして大学は、これもふとしたことから美声を見込まれて音楽大学に。その頃、その後伴侶となる日本人青年と出会い結婚。そして、夫の仕事の関係で日本・大阪へ。夫の両親とも同居。
母から学ぶ、勉強の重要さ
例外なく、貧しい少女時代だったという。また、両親とも字が読めず、母親が都会に出かけたときに間違って男子トイレに入って怒られた経験から、母親はヤンジンさんに「トイレだけは間違わないように」が、教育の基本だったという。
子どもの頃は、チベットを支配していた中国・漢民族との間で、貧富の差や民族差が激しく、数少ない部落の遊園地で滑り台を使えない悲哀も味わったという。
民謡歌手として活躍
今は、夫のご両親や息子と暮らし日本生活に溶け込んでいる、「大阪のおばちゃん」だそうで、番組でも大いに発揮されたが、話術(勿論、日本語)が上手で、歌の公演では、「歌はいいから、話をして」というリクエストも多いらしい。
現在は、彼女の仕送りで、両親は新しい家をチベットに作り住んでいるという。
好きな日本の風景
日本の風景では、万博公園が好きだそうで、故郷チベットにはない日本の風景も好きだそうだ。我々が何気なく見ている桜の花など、”見上げる花”も日本には多い。チベットは草原で、冬は-20℃にもなる高原が故郷。高い並木もない風景という。
世界一住み易い日本
そうしてみると、日本人は貧富の差が多少あっても、チベット族・漢民族のような人種差も無ければ、最近では経済的理由で学校へ行けない子も少ない。また、現在は酷暑ではあるが、四季があり中近東の酷暑やチベットなどの極寒は日本には存在しない。
そして、何より日本人は、他人ことを考える唯一と言っても良い人種でもある。住みやすく、暮らしやすいのが日本の特徴でもある。
日本が好きだ!
そうした日本の特徴を忘れてはいけない。世界を見てきて、言うのだから間違いは無い。
日本人は、道路渋滞、ラッシュアワー、酷暑、働き過ぎ、年寄りが多い、、、、不満が一杯である。「不満」ではなく「良いところを見つける」ような大人になって欲しいと子どもには感じる。
改めて、感じる。日本に生まれて良かった。世界で一番好きな国、日本である。