ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

頑張れ! 実習生!

終わった、実習生への日本語指導

 今日も朝は涼しい。完全に秋の気配、そして、”残暑” という言葉が似合う季節にやっとなった、という感じだ。

 約一ヶ月続いた技能実習生の日本語指導が昨日でやっと終わった。9/5から始まった私の指導は、平均して週三回の指導となった。ベトナム人5人、インドネシア人2名の計7名の指導である。

 

良い性格の技能実習

 こうした指導を通じて、いつも思うことは、「素直な良い若者」という感想である。技能実習生として日本にやってくる若者は、母国に残してきた家族のために働いてお金を送ってあげようという家族思いの若者たちである。

 かって、日本にも東北などからやってくる出稼ぎ若者が沢山いて、「ああ上野駅」の歌のように、上野、東京を目指してやってきたモノだった。そうした若者とダブルから不思議な感じがする。

 技能実習生の面々    休み時間、一斉に携帯をながめる  ”写真を”の声に反応

 

携帯電話の普及

 ただ、違うのは、携帯電話の普及である。これが何もかも変えた。なけなしのお金をはたいてかけた、遠い家族への長距離電話。それがなくなり、携帯電話で顔を見ながら表情を見ながら電話が出来る時代。海外も同様である。”ホームシック”という言葉が、今も通じるかどうか分らないが、好きな時間に家族を見ながら、話ながら電話が出来る。

 たった5分間の休み時間も、寸暇を惜しんで携帯をながめる若者たち。

 

便利な翻訳機能

 我々が教える日本語だってそうだ。「感想」や「動作」などの日本語の意味を教えるのは厄介だが、今では、携帯の翻訳機能を使って覚えて貰えれば、いとも簡単に意味を教えられる。文章そのものの意味だって翻訳できるのである。

 そうなると、重要なのは気持ちである。約一ヶ月間、日本語や日本の習慣などを教えていくと、7人一人一人の性格だってある程度分るものである。

 

配属先へ散ってゆく

 この子たちは、10月初旬には、配属先の会社へ散ってゆく。茨城、千葉、神奈川などまちまちである。配属先で困らないようにと、日本語を教えてきたつもりだが、配属先で困ることはないだろうかと心配である。話す意味が分ったかどうか分らないが、「配属先の日本人は・・・・・・としか言わないよ。」などと、時々私語について説教するモノの分っている(分った)かどうか。心配の種は尽きない。

 

頑張れ!実習生

 配属先の日本人に気に入られるようにと教えてきたつもりであるが、分ったかどうか甚だ疑問でもある。でも、性格の良い子ども達だから大丈夫だろう。実習期間を無事終えて母国に帰るまで、健康で、楽しく、日本生活が送れるよう遠くから祈る。

 頑張れ! 実習生!

 写真は、自分は入るつもりはなかったが、どうしても入ってくれと言われ撮ったものである。