ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

減る、耕作地!

きれいに咲いた彼岸花

 気の利いた文章が出来ればいいが、それも出来ないので、今回は私が7年前からやっている農業委員の話をしたいと思う。

 その前に、家の近くの人が亡くなった。その葬式に出かけた。その道すがら、このブログに3,4回前に書いた ”曼珠沙華” (別名:彼岸花)がきれいに咲いているのを見かけた。葬式の帰りその近くに寄って写真を撮った。

    建設中のコンビニ          道ばたに咲く、”曼珠沙華”   

農地がコンビニへ

 今朝は、「少し涼しくなってきたかな」という気候に入った。正に秋の気配である。

曼珠沙華と共に写真を撮ったのは、建設中のコンビニである。この土地は田んぼだった。先月の総会で、農業委員会として、農地の転換を許可した土地である。農業委員会の決定を待っていたかのような早業で工事が始まった。

 個人の家でも、今まで何十カ所認可したか、どの事例でも認可した翌月くらいには工事が始まる。地域に次々と家が建てられたり、太陽光のパネルが敷き詰められたりである。

 

農業委員会

 認可する前には地域の農業委員と土地所有者の代理人で現地確認を行なう。その上で委員会で認定という順序を踏む。現地チェックでは、敷地範囲の境界確認、周りの農地への影響などを確認する。農業委員は14人いるがその中に地域を管轄する農業委員が3人いる。委員会では、この3人が「問題なし」と言えば、基本的に全員が「異議なし」で認可される。そうして認可された場所である。

 

農業委員の仕事

 こうした農業委員会総会のために活動以外に、放棄地を増やさないための活動というのを実施している。月にこの活動を10日以上する事が、ほぼ義務付けされており、そうした農地に関する情報を近隣の農家と話し合ったり、放棄地になりそうな農地をチェックしたり、所有者の話を聞いたりし、それを活動記録として毎月一回提出することになっている。

 

非農地判断

 その関係もあって、”農業” を全くしなかった私だが、担当エリア内の農地を全て回り、耕作の有無を調査した。その上で、放棄地になっている農地をマーク。今後放棄地になるであろう農地もマークし、年一回の事務局・農業委員合同の耕作可否調査で、放棄地は ”非農地判断” をして、農地対象から外される。

 同時に、放棄地にならないように土地所有者に意向を確認し、借り手を探すような活動も時には実施する。

耕作地調査地図(赤色のエリアは、非農地判断農地、緑色は耕作地)

年々減る耕作地 

 実情は非常に厳しい、今年で3期目で7年目に入るが、5年ほど前の最初の農地調査で耕作していた土地も今では放棄地になってしまった土地が数多くある。こうした土地は段階を踏む。最初は、①耕作しなくなる ⇒ ②年1回程度雑草を刈り取る ⇒ ③その刈取りも止める ⇒ ④雑草以外に灌木が生え始める⇒ ⑤非農地判断。こうした経緯を踏むので、②の段階で止まれば良いが、耕作者の老齢化も重なり⑤の段階に至る農地も多い。

 

 任期があとほぼ3年ある。まだ体は大丈夫そうだ。今後も農地を守る、出来るだけ農地を減らさない、ことを目標に頑張りたい。