ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

第四、”四半世紀”

 昨日、人生で4番目の四半世紀を迎えた。76歳である。子どもからお酒のプレゼントが届いた。注文していた掃除機が届いたのかと思い、”代金引き換えですね”と言うと、配達人は”いえ違います。・・・からです”と良く知れたネット通販の会社の名前を言う。「配達元」という欄があり、そこには、そのネット通販の名前だけが書かれており、差出人の名前がなく分らない。恐る恐る開梱してみると、良く知れた美味しいお酒の名前が・・・。よく味わって、配慮に感謝しながら飲むことにしよう。

銘酒”久保田”の文字    かっては一杯あった”連れ込み宿”の朽ち果てた様相                                         


 最近のテレビや新聞などのマスコミを見ていて、自分は何をしてきたのだろうかと自問自答することが多くなった。そして今朝の新聞。大学のレポートでAIの回答をそのまま丸写しにする学生が多くなったそうだ。丸写しにしないまでも、文章の順番を入れ替えたり、難しい表現を易しい表現に変えるなどして作る学生もいるらしい。本来大学は、考えることを教える場のはずだが、ネットが発達して考えることや調べることをさせない世の中になりつつあるようだ。

 「運動を」とあちこちで騒ぐので、そういえば、最近滅多に歩かなくなったと思い、2,3日に1回程度なら出来るかと思い、ここ2週間ほど続けている。すると色々な思いをする。2,3日前、地区の役員をしていたときに時々訪れた老人の家の前を通った。その前にも通ったことがあるが、その時は敷地内に雑草が腰ぐらいまで伸び、生前訪れた時の昔の面影はなくなっていたが 、更に、その雑草が伸び、そしてそこには”売却予定”の文字が。我が家もいつかこんなことになるかも知れないと、後、四半世紀の間に来るかも知れない将来の我が家を思った。

 そんな昔を回想していたら、いつもの歌謡番組で八代亜紀の特集番組をやっていた。

   「人生歌がある」の 「”八代亜紀”特集番組」

紹介する歌手、司会進行役に野口五郎が出席していた。彼は番組を進行しながら涙が一杯。2時間番組が終わる頃には目を真っ赤に泣きはらしていた。

 彼女が出ていた歌番組は沢山見ていたが、確かに ”優しい” と歌仲間が口を揃えるように番組内での彼女の発言、言い方から察しはついたが、本当に優しい心の持ち主だったらしい。追悼番組では、かってデュエットした時の映像が流れたが、相手の声質、トーンなどに合わせ、自身の歌い方を変えて歌ってたらしい。そうした配慮からも優しさが伝わってくると野口五郎が ”変幻自在の歌い方” という表現で話していた。

 現役で30,40代の頃、八代亜紀が好きという大先輩がいた。その頃、演歌歌手も一杯いたので「厚化粧の八代亜紀」として余り良いとも思えなかったが、最近は、やっと彼女の素晴らしさが分って、よく視るようになっていた。

 確かに歌が旨い。二十歳前、故郷の熊本のキャバレーで親に内緒で歌っていたそうだが、八代亜紀が歌い出すと、お客が一斉に彼女の歌に集中したそうである。ソレがばれて父親には大分叱られたそうだが、そうした亡くなった父親を番組内でも紹介していたときがあった。

 残りの四半世紀を変幻自在に生きていきたいと思う。